やっていくVulkan入門

4. 画面に三角形を表示する

この章では、前章までで描画した三角形をウィンドウなどに表示する方法について説明していきます。描画のことは「レンダリング(rendering)」と呼ぶのに対し、画面に表示することは「プレゼンテーション(presentation)」と呼びます。覚えておくと良いでしょう。

これから「サーフェス」や「スワップチェーン」という、単に描画するだけなら出てこなかった概念が出てきますが、キューを使ってGPUにコマンドを送るという大筋には変わりありません。画面に画像を表示するのもGPUの仕事の一つなのです。

先に述べたように、Vulkanにおいて「画面に表示する」という機能は拡張機能であり、標準の機能ではありません。よってそのままでは使えず、機能を有効化する必要があります。この章では拡張機能についても説明することになります。